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風営法・許認可

深夜酒類届出の手順

深夜酒類提供飲食店営業の届出は、書類を出せば終わりではありません。物件を決める前の地域確認と、飲食店営業許可、正確な図面づくりを同時に進める必要があります。

編集部(水商売経営学)公開 2026年8月9日5分で読めます
深夜営業前の店内に置かれたグラスとメニュー

結論からいうと、進める順番は物件確認 → 飲食店営業許可の準備 → 図面作成 → 警察への届出 → 深夜営業開始の5段階です。物件契約を先に済ませると、その地域では深夜営業ができない、設備が基準に合わないと分かっても戻りにくくなります。

午前0時以降に酒類を出す店は届出対象

警視庁は、深夜酒類提供飲食店営業を次のように説明しています。

確認項目届出対象の基準
時間午前0時から午前6時まで
営業内容設備を設け、客に酒類を提供して営む飲食店営業
対象外営業の常態として通常主食と認められる食事を提供する店

バーや酒場が代表例ですが、判断は店名ではなく、営業時間と酒類・食事の提供実態で行います。また、接待をする営業や客に遊興をさせる営業は、別の許可が必要になる可能性があります。

物件確認から深夜営業開始まで5段階で進める

段階この段階で終えること
1. 物件確認契約前に地域・建物・営業内容を相談する
2. 飲食店営業許可保健所の施設基準に合わせて申請を準備する
3. 図面作成営業所を実測し、現場と図面を一致させる
4. 警察への届出深夜営業開始日の10日前までに提出する
5. 開始後の管理設備や営業者の変更を記録し、届出の要否を確認する

1. 物件契約前に地域と建物を確認する

都道府県は条例で、深夜酒類提供飲食店営業を禁止する地域を定められます。まず営業所の住所を候補まで絞り、所轄警察署に次を確認します。

  • その住所で深夜営業が可能か
  • 客室の配置、照度、防音などの確認事項
  • 予定している営業内容が別の許可に当たらないか
  • 管轄で追加を求められる書類がないか

保健所には飲食店営業許可の施設基準を、建物の管理者や自治体には用途や工事の可否を確認します。

2. 飲食店営業許可を準備する

深夜酒類の届出は、飲食店営業を前提とする手続です。厨房や手洗いなどの施設基準は自治体の条例・運用で確認し、所在地を管轄する保健所へ申請します。

内装工事が終わってから設備不足が分かると追加工事になるため、平面計画の段階で保健所へ相談します。

3. 営業所の図面を実測して作る

警視庁が示す基本書類には、営業開始届出書、営業の方法を記載した書類、営業所の平面図、住民票、法人の場合の定款・登記事項証明書・役員の住民票があります。

図面は見た目を整えるだけでなく、客室、厨房、カウンター、出入口、照明、音響、防音など、実際の設備と一致させます。工事途中で寸法や配置が変わった場合は、最終状態で修正します。

4. 深夜営業開始の10日前までに届け出る

風営法施行規則第103条では、深夜にこの営業を始めようとする日の10日前までに届出書を提出すると定めています。提出先は、営業所所在地を管轄する公安委員会で、実務上は所轄警察署の担当窓口へ相談します。

「店自体の開店日」と「午前0時以降の酒類提供を始める日」は分けて管理し、届出前に深夜営業を始めないようにします。

5. 開始後も変更を記録する

営業者、法人役員、営業所の構造・設備などに変更があると、変更届が必要になる場合があります。内装変更、席の増減、音響設備の追加を現場だけで決めず、着手前に担当者へ確認します。

届出は深夜営業開始の10日前までに終える

確認する時期完了の目安
物件契約前住所で深夜営業が可能か確認した
工事前接待・遊興の有無を整理し、保健所と警察へ相談した
書類作成時図面と現場の寸法・設備が一致している
提出前法人・個人の必要書類をそろえた
日程決定時深夜営業開始日の10日前までに提出できる
営業開始前変更管理の担当者を決めた

根拠は警視庁の届出案内と法令

必要書類や禁止地域は地域で異なります。この記事の一覧だけで提出せず、所轄警察署と保健所の案内を優先してください。

この記事の要点

  • 対象は午前0時から午前6時に酒類を提供する飲食店営業で、主食を通常提供する店などは除かれる
  • 届出は営業所ごとに、深夜営業を始める日の10日前までに行う
  • 物件契約前に営業可能地域と用途を確認し、図面と実際の設備を一致させる
編集部(水商売経営学)

水商売経営学の編集部です。実際に店を回してきた人間と、業界の外から入った編集で書いています。法律・税務の記事は公的資料を出典として明示し、許可・届出の要否や条文の解釈など判断にかかわる内容は、公開前に行政書士・税理士の確認を通しています。取材した店の話は、聞いた範囲のことだけを書きます。個別の判断は店の状況によって変わるため、迷う表現は確認したうえで進めてください。

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